話のオチとは、簡単に言うと話がくっついたり離れたりすることです。 ことばで覚えるよりも感覚的に覚えたほうがはやいので例をあげます。
話がくっつく例
「死にそうになっていたときに助けてくれたあの人、それが今の旦那。」
話が離れる例
「川から流れてきた大きな桃を食べようとして切ったら、中から男の子が。」
話が離れるオチは、思わず「なんでやねん!」と言ってしまうような内容です。一番使われることが多いオチです。 タレントのローラさんが、話の途中でよく「忘れちゃった~」なんて言いますが、これもこの離れるオチです。 オチを理解し、訓練することによって、ギャグセンスに磨きがかかります。
連想ができれば会話は無限に広がります。
会話において連想することは2つだけです。
「単純連想」と少し難しいことばで書きましたが、これはわざわざ言わなくてもわかるような内容です。 例えば、「あの人は〇〇に似ている」とか「リンゴといえばPPAP」とか「自分の場合は〇〇だよ」とか「あるあるネタ」とか。
二つ目の「もし〇〇だったら」は、何かの話に続きを作ります。日常会話では話にオチがないことが多いので、オチを付け足してあげたりすることで会話が盛り上がります。
誰かの話を聞いたときに、「面白くない」と評価するのではなく、面白くなるようなことを付け足してあげましょう。
連想力を鍛える必要がある理由は、すぐに連想が出てこないと会話のリズムに乗り遅れるからです。1秒2秒の世界なので、すぐに出てこなければ、そこで会話は終わってしまいます。 何度も訓練していれば、わざわざ考えなくても勝手に出てくるようになります。
連想やオチの練習として、とてもオススメなのが大喜利です。大喜利とは、あるお題に対して面白い回答をするというものです。
お題にはいろいろあって、「この写真についてひとこと!」とか、
「マラソン選手が100km完走!ゴールして一言、なんと言った?」とか。
「大喜利」でググったら色々出てくると思います。 オチと連想を念頭に、自分でやってみたりほかのひとの回答を見たりしてみてください。 大喜利は、楽しみながら訓練できるのでオススメです!
ここでは更に深いテクニックを解説していきます。
具体的にあげます。
しゃべりかた、リズム、誘い笑いに関しては、一言で言えば雰囲気作りです。
雰囲気作りは、普通に考えると明るい雰囲気を想像しますが、そうでない雰囲気を作る人もいます。芸人で言えば、おぎやはぎさんとか、有吉さんとか。
お笑いの世界では、「緊張と緩和」という言葉があり、緊張状態が続いた後にそれが緩和されることによって笑いが起こるという理論です。
これについても、①で解説したオチのような感覚だということがわかれば十分です。 かなりセンスが磨かれていると思います。
最初からハイテンションじゃなくても別にいいんです。
「無理に笑わせようとしない」と書きましたが、ウケを狙っても必ずしもウケる訳ではなく、ハイテンションでウケを狙いにいってしまったらウケなかったときのダメージがデカくなります。
そういった保険のためにも、最初からハイテンションではいかないという作戦もあります。
「無理に笑わせようとしない」というのはかなり重要なことで、いつでもウケを狙おうとする人は正直ウザがられます。
面白いことを言うために変な間を作って不快感を与えるぐらいなら、フツーのことを言っておいたほうが、会話にストレスがありません。
芸人さんのネタでもそうですが、常に笑いっぱなしではなく少し休ませることも必要なんです。
「あの人面白いのはいいけど、正直なんか疲れる」というイメージになってしまわないように注意しましょう。
「コンプレックスには触れない」について、これは当然かのように思いますが、オチや連想だけに集中していると言ってはいけないことにまで頭がまわらなくなってしまうことがあります。 どんなに面白くても、これだけは許せないというものがあることにも注意が必要です。